• 娘とトランプ


    たまたま学校行事の代休で家にいた中学生の娘が
    「ママ遊ぼう」
    と、トランプを持ってきた。
     
     娘は家にいる時には大概、お気に入りのビーズクッションに猫のように寛ぎ、お気に入りの伊坂幸太郎等の本を読んでいるか、リビングのテーブルでお気に入りのuniPROCKEYの黒ペンでシュールな絵を描いている。


    彼女は伊坂さんの本が相当好きなようで、伊坂本だけは、小学生の頃からお小遣いを貯め発売日当日に近所の本屋へ買いに行く。
    という訳で本棚には“伊坂コーナー”があり、繰り返し読まれボロボロになっている。他の本はもっぱら図書館で借りて読む。伊坂本に出てくるからといって、太宰治『グッド・バイ』を読んだりドストエフスキーを手に取ったりする。ボブ・ディランやビートルズを聞いて「はっ」とイメージを繋いだりする。楽しそうだ。娘の世界がふうわりふうわりと膨らんでいく。

     横道に逸れたが、こうして思いっきり一人の時間を楽しむと娘はふと母親の存在を思い出したらしい。
    そんなときはいつも、“トランプ”や“人生ゲーム”“オセロ”などのボードゲームをする。小さな頃は、人形ごっこ・レゴ・積み木等も一緒にお腹が空くまで熱中したものだが、さすがに中学生になった今では誘われなくなった。

     ひたすら“スピード”対決
    なぜかいつも“赤”が強い。今回も赤になった側が続けて勝つ。お互いに自分のペースに巻き込むために様々な作戦を凝らす。娘も私も自分の勝ちで終わりたいのでなかなか終われず、結局二人のお腹がグウグウ鳴り出し娘の塾と夕飯の支度の時間が迫るギリギリまで続き娘の圧勝で終わった。
    こんなひとときが私にはとても愛おしく幸せなんだ。



    マリリン・モンロー、見える?

    このトランプカードは
    一枚一枚じっくり楽しめるよ

     
     これは高校生の娘がアメリカにホームステイに行った際に
    お世話になったホストファミリーのかたからいただいたカードゲーム。
    我が家に馴染んでいる。







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