• 畝畝を見ながらツブツブを思う



    畝った山々や波を見るのが好きだ。
    美しくもあり恐ろしくもある。
    自分もこの景色の中のただの一粒であり、地球の一部なんだなと思う。
    生きてる間も死んでツブツブになっても、地球としてここに在るのだな。
    いや、偶々人のかたちをしていて自分は人として生きているような気がしていたが、
    元々ツブツブの一つであるだけなのかもしれない。

    たった一度なのだけど、空を歩いたことがある。
    インストラクター付きのスカイダイビングをしたときのことだ。
    ゆっくりゆっくり青い空を歩いた。重い足枷から解放され自由になった気がした。
    たまらず叫んだ。
    大声は一瞬で風に飲まれ、
    わたしはポッチリと乾いた砂漠に吸い込まれてしまった。

                  グループ展

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