• 画面に向かうこと

    目に留まったものを切り抜くときには 
    いろいろなことを考えているけれど、




     それを人型に切り抜いているときには
    どんどん空っぽになっていく。
    川のせせらぎを見ているときのような
    いや、自分もそのせせらぎに流れて行く
    水の一粒になってなくなっていくような。


    時々ぽっぽっと
    今まで出会った人の
    なんでもない日常の姿や
    意味のない言葉や顔が浮かんでは消えて行く


    そしてフワーっと見えてくる景色があって
    そこから切り取った景色を画面に移す。
    ザーザーと音がする。

    続きを描こっと

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