学生の頃も今と同じで身の回りの目につくもの、新聞に挟まっているチラシの裏や段ボール、先輩の要らなくなった作品のお下がり、粗大ゴミの机を解体して板を切り出したりして集めたものなどに、身近なクレヨンやアクリルや油絵の具を使って絵を描いていた。
仕送りもバイト代も充分にあり金銭面の苦労はなく、新聞広告の裏にクレヨンで描いた絵でも展示の際には額屋さんに細かく注文して素敵に額装してもらったものだ。
金銭面の問題がまず第一の今…。
前回は市販の仮縁で揃えたので作業はスムーズだった。
今回はさらに節約のため自分で作っているのだが、きちんとキャンバスで制作したものに自分で仮縁をつけた経験がなかったので微妙な部分の計算ミスでなかなか思い通りにいかず自分の甘さにがっかり、最後の最後で四苦八苦。
時間と労力の割には出来映えが…。
娘の呻きながらエンドレスで弾き続ける『悲愴』が背中から覆い被さってきてもう泣きそーー。
額装やさんや大工さんを尊敬します。
そこで大工さんの技を覗かせてもらい木工修理の技術も、今さらながら研究しているところなのだ…。
どうにかしなくちゃ!
こくそ”や市販の木工用のパテについて調べ、緊急事態ということで素人でも扱い易そうなものの中から、“セメダインの木工パテ”“コニシのウッドエポキシ”を購入し試してみた。
木工パテは簡単で乾燥時間も早く乾燥後の加工もし易いが、使用した箇所が角の部分だったからか、私の扱いに問題があったのかもしれないがもろい。ポロポロ崩れてしまった。
狭い箇所や隙間などには適しているのかもしれない。
ウッドエポキシはとても扱い易く縮みも少なく仕上りが好い。ただし、当たり前のことだが“取扱説明書”をよく読み説明に従うことが重要。
思い込みの激しい私は早速A,B2種類のパテを合わせる分量を間違え(色合わせのつもりで混ぜていた)なかなか固まらず、あらためて説明書を読み直しやり直し二度手間になってしまった。やり直した(A:B = 1:1)部分の質は思った以上の仕上りだった。
色は私が使用したパイン集成材とパテ(タモ白)の色に大差なかったので、そのままでも大丈夫だった。最後にヤスリをかけ完成。
焦った焦った。
乾燥中はこんな感じ |
まず中身が重要
すべてにおいてまだまだ修行中ってことだな。
0 コメント → 仮縁に悪戦苦闘
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