ベランダでかまきりのあかちゃん発見!
いっちょまえにカマとおしりをシャッキーンと天に向け
威嚇してきます
小さい羽虫を見つけると ピっと動きを止め カマを振り上げ上手に捕って上手に食べます カマの手入れは怠りません |
梅雨の合間の夏ひとつ 大好きな花“ルリマツリ(ブルンバコ)” あんまりかわいいので 娘が小さかった頃、この花をイメージして ワンピースを作ったものです |
小さな庭作りに熱中し、種から育てたり、友人に譲ってもらい挿し木にしたり、こぼれ種から育った苗を植え替えたりしながら大切にしてきた…。
ふと思い出した。
何年か前にパセリ好きの娘のために“パセリ”と“イタリアンパセリ”を植えたことがあった。モシャモシャ青々と育ってくると摘み取って、料理に使ったり娘のおやつにしたりしていた。
その頃になるともう、パセリを育てているというよりシマシマ角芋虫を太らせるために餌の管理をしているという感じになってきた。毎日見ていて気付いた。あの黒いとげとげ虫が大きくなるにつれて、綺麗なシマシマ(淡い緑色ベースの節のある体の節の背中部分一つ一つに黒い線状の模様がありその黒い模様の上にオレンジ色の点状の模様が規則的に並んでいる)芋虫シマゴンになっていくのだ。
耳を澄ますとシャリシャリとそれはそれはおいしそうに葉をかじる音が聞こえる。たらふく食べて一服しているシマゴンの頭をつつくとやっぱり黄色い角(臭角というそうです)をニュっと出し怒る。
何の疑いもなくもりもりとパセリの葉を食べ一生懸命糞をし、ニョキニョキと大きくなっていく。隣に茂るパイナップルセージやチェリーセージには目もくれず、あたりまえのようにこの小さなベランダの小さなプランターに生えるたった二株のパセリから命をつなぎ、もりもり生きている。胸が熱くなる。
それが昨年、大規模修繕工事のために半年間、室内に避難させたり庭のある義実家などに里子に出したりしているうちに弱ったり枯れてしまったり、とうとうラベンダー2鉢・ジャスミン・白モッコウバラ・ルリマツリのみになってしまった。残念。
冬にしっとりと白いろうそくのように咲く八重咲きの“クリスマスローズ”、春に僅かに桜色をした可憐な花を咲かせ夏には甘い実を付けるブラックベリーも絶えてしまった。さみしー。
ふと思い出した。
何年か前にパセリ好きの娘のために“パセリ”と“イタリアンパセリ”を植えたことがあった。モシャモシャ青々と育ってくると摘み取って、料理に使ったり娘のおやつにしたりしていた。
ある時いつものようにベランダに出てみると、なんとパセリがきれいに茎だけになっているではないか。よく見るとその茎の下には大量のツブツブが!
そして茎には黒いとげとげしたナゾの虫が何匹もへばりついている。他の植物にも寄生されては困ると思い、最初のうちは虫のついた茎ごとへし折り捨てていた。そしてまたパセリの葉が育つのを眺めていたのだ。
しかし、やっと葉が茂り始めるとまたあの虫が…。
そのうちにシマシマの太った芋虫まで現れた。触ろうとすると黄色い2本の触覚のようなものをニュウっと伸ばしチュっと何かくっさ〜い臭いを出し抵抗する。自分の居場所を守るために必死に抵抗する姿を見ていると少し興味が湧いてきた。それからベランダに出ると、花へ水を金魚たちに餌をやり、落ち葉掃除に加えプランターの下にばらまかれたツブツブ(幼虫の糞)掃除をするようになった。
その頃になるともう、パセリを育てているというよりシマシマ角芋虫を太らせるために餌の管理をしているという感じになってきた。毎日見ていて気付いた。あの黒いとげとげ虫が大きくなるにつれて、綺麗なシマシマ(淡い緑色ベースの節のある体の節の背中部分一つ一つに黒い線状の模様がありその黒い模様の上にオレンジ色の点状の模様が規則的に並んでいる)芋虫シマゴンになっていくのだ。
耳を澄ますとシャリシャリとそれはそれはおいしそうに葉をかじる音が聞こえる。たらふく食べて一服しているシマゴンの頭をつつくとやっぱり黄色い角(臭角というそうです)をニュっと出し怒る。
何の疑いもなくもりもりとパセリの葉を食べ一生懸命糞をし、ニョキニョキと大きくなっていく。隣に茂るパイナップルセージやチェリーセージには目もくれず、あたりまえのようにこの小さなベランダの小さなプランターに生えるたった二株のパセリから命をつなぎ、もりもり生きている。胸が熱くなる。
図鑑をみたりネットで検索すれば何の幼虫なのかすぐ分るのでしょうが、お楽しみということにした。
その頃ちょうどベランダに面したリビングのエアコンの調子が悪くなり点検を依頼した。そして訪れた電気屋のおにいさんとベランダに出て室外機を見ながら説明を聞いていると…。
首に白いタオルを巻いたおにいさんはそのタオルの端で汗を拭きふき、
「暑いからね〜、今故障したら熱中症になっちゃいますよね〜」
なんて言いながらパセリのプランターの傍まで後ずさり。
そのプランターの外壁には、蛹になるために場所探し中の丸々太ったシマゴンが今にも滑り落ちそうになりながら辛うじて体勢を保っている。
聞き慣れない専門用語を使い早口で説明をするおにいさん。
申し訳ないけど話は耳に入らず、私の視線はおにいさんの足下とぷるぷるしているシマゴンの間を行ったり来たり。
ポタっ、シマゴンが落っこちた。すぐに体勢は立て直したのだが、あろうことか、向かう先はなおも話し続けるおにいさんの足下。ベランダ用の紫色のクロックスもどきサンダルからおにいさんの真っ白い軍足靴下の親指が覗いている。その指に向かいニョッキニョッキと迫り行くシマゴン。
「ひぃー!!」
たまらずおにいさんのサンダル履きの足先を鷲掴みしてしまった。そして慌ててシマゴンを捕まえプランターへ移動させた。
おにいさんは両手を上げ声も出さず固まっていた。
もっと早く適切な判断と行動をすべきだったのだと思う。タイミングをみるとか場の状況を読むということが、私にはとても難しい。笑って済ませてくれた優しいおにいさんに感謝した。
そんなこともあり少しは学習したので、それからは蛹になりそうな大きさになったシマゴンは、次々に虫かご行きということにした。虫かごの中ももちろん青く茂ったパセリを常備し、シマゴンたち全員が蛹の場所を確保できるように配慮した。
ある朝、カーテンを開け窓越しにベランダの虫かごの中を見ると蛹が一つ様子が違って見えた。逸る気持ちを抑えながらそっとベランダに出て虫かごを覗き込んだ。アゲハチョウだ!黒い2つのビーズのような目は朝日に輝き先のカールしたおしゃれな触覚と巻き上がった口吻(吸収管)はしっとり濡れたように見える。体は黄色い柔らかそうな産毛に包まれ羽はまだ蛹の形にしわくちゃに縮んでいる。
羽が傷つくといけないと思い虫かごを開いた。朝の涼やかな風に吹かれしわくちゃの羽がが静かに揺れる。
朝の用事をしながら合間に覗く。じっとその時を待つ凜とした姿が震えるほど美しい。
2時間ほど経つと羽もしっかりピンと張ってきた。模様もはっきり分る。
“キアゲハ”だ。
清く光っているキアゲハ色の鱗粉の一粒一粒が左右対称に正しく配置され、得意げに振り袖を着た成人ようだ。細い髪の毛のような6本の足を外側に広げてバランスよく体全部を支えている。
羽の端の突起の部分まで伸びきるとそれが分っているのかフワッと舞い、幼虫の頃過ごしたプランターとは違うゴーヤの葉に一旦とまり、ほどなくして未知の世界へと飛び込んで行った。感動した。嬉しくて、蛹から抜け出して羽がピンと伸びて飛び立つまでの姿を何度も練習し、娘たちや友人にに披露した。
それから連日、シマゴンたちは次々と飛び出して行った。中には蛹のまま成虫になれなかったものや、成虫になれても羽が開ききれず飛べないまま弱って死んでしまったものもいた。 ドラマをみた。
いい夏だった。
申し訳ないけど話は耳に入らず、私の視線はおにいさんの足下とぷるぷるしているシマゴンの間を行ったり来たり。
ポタっ、シマゴンが落っこちた。すぐに体勢は立て直したのだが、あろうことか、向かう先はなおも話し続けるおにいさんの足下。ベランダ用の紫色のクロックスもどきサンダルからおにいさんの真っ白い軍足靴下の親指が覗いている。その指に向かいニョッキニョッキと迫り行くシマゴン。
「ひぃー!!」
たまらずおにいさんのサンダル履きの足先を鷲掴みしてしまった。そして慌ててシマゴンを捕まえプランターへ移動させた。
おにいさんは両手を上げ声も出さず固まっていた。
もっと早く適切な判断と行動をすべきだったのだと思う。タイミングをみるとか場の状況を読むということが、私にはとても難しい。笑って済ませてくれた優しいおにいさんに感謝した。
そんなこともあり少しは学習したので、それからは蛹になりそうな大きさになったシマゴンは、次々に虫かご行きということにした。虫かごの中ももちろん青く茂ったパセリを常備し、シマゴンたち全員が蛹の場所を確保できるように配慮した。
ある朝、カーテンを開け窓越しにベランダの虫かごの中を見ると蛹が一つ様子が違って見えた。逸る気持ちを抑えながらそっとベランダに出て虫かごを覗き込んだ。アゲハチョウだ!黒い2つのビーズのような目は朝日に輝き先のカールしたおしゃれな触覚と巻き上がった口吻(吸収管)はしっとり濡れたように見える。体は黄色い柔らかそうな産毛に包まれ羽はまだ蛹の形にしわくちゃに縮んでいる。
羽が傷つくといけないと思い虫かごを開いた。朝の涼やかな風に吹かれしわくちゃの羽がが静かに揺れる。
朝の用事をしながら合間に覗く。じっとその時を待つ凜とした姿が震えるほど美しい。
2時間ほど経つと羽もしっかりピンと張ってきた。模様もはっきり分る。
“キアゲハ”だ。
清く光っているキアゲハ色の鱗粉の一粒一粒が左右対称に正しく配置され、得意げに振り袖を着た成人ようだ。細い髪の毛のような6本の足を外側に広げてバランスよく体全部を支えている。
羽の端の突起の部分まで伸びきるとそれが分っているのかフワッと舞い、幼虫の頃過ごしたプランターとは違うゴーヤの葉に一旦とまり、ほどなくして未知の世界へと飛び込んで行った。感動した。嬉しくて、蛹から抜け出して羽がピンと伸びて飛び立つまでの姿を何度も練習し、娘たちや友人にに披露した。
それから連日、シマゴンたちは次々と飛び出して行った。中には蛹のまま成虫になれなかったものや、成虫になれても羽が開ききれず飛べないまま弱って死んでしまったものもいた。 ドラマをみた。
いい夏だった。
0 コメント → ちいさなおきゃくさま
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