久々に観た舞踏は、私の頭の中に勝手にイメージされていたものとは全く異なる軽く純粋なものでした。
目の前で動いている肉体は肉体というものには見えず、血の代わりに水が巡っているようでした。
降り積もる葉っぱの中の一枚のようでした。
乾いた砂の上で小さな竜巻に巻き込まれカラカラと回り続ける葉っぱのようでした。
言葉はどこか遥か遠くからきこえてくるようだったり、すぐ耳元で囁くようだったり。
しっとり銀色に輝く髪は、森の中で露に濡れるシダのようでした。
グッと引き込まれドキドキするという感じではなく、自分も静かにその葉の一枚や、森の一部になって行くような感じ。ベランダの花の莟が開いていく様や、寒い冬の水槽の中のメダカをじっと見ているうちにいつの間にか何時間も経ってしまったときのような?そんな感じ。
美しかったです。
空気が澄んでいました。
ことばが浮かばず感想を伝えそびれた。
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