• ひまわり

    淀んだ灰色の空のもと
    湿った風に煽られながら
    お日様をさがして顔を上げゆっさゆっさと立っている
    いい顔





    このフラクタル模様を見ると思い出す人がいる

    無機質な電池一つを 
    人を描く時と何ら変わらぬ
    愛情を注ぎ込み描ける人

    こんなふうに世の中のあらゆるものをみているとしたら
    きっと本人は傷だらけになってしまうだろう
    と思ったものだ

    子どもの頃読んでいた“世界の童話全集”の中に
    「ガラスちゃん」というお話があった
    そのお話の中の女の子とダブって見えた

    時偶
    お気に入りのハリウッドスターや
    大好きな動物なんかを
    サラッと描いて
    写メしてくれたりしていた
    尋常じゃないレベルのデッサン
    優しすぎる視線

    こんなふうに本物の世界が見えちゃう人
    こんなふうに描けちゃう人いるんだよ

    彼女のパート仲間は知らないのだろうな
    こんな人が隣で皿を洗ったり
    味噌汁を運んだりしてるなんて


    いつか『二人展』やろうねっていってくれたな
    今日も描いてるかな
    わたしも描くよ

    風と太陽

    忘れられた公園




    神社の入り口に2匹の猫
    顔が傷だらけの薄汚れたほうの猫が
    ものすごい形相で威嚇してきた
    守り猫だな


    0 コメント → ひまわり

    コメントを投稿